明けましておめでとうございます.鉄道模型歴も51年目になり,また連続投稿/掲載23年目に入った年越し運転を実施しましたのでご報告します.今年も例年通り,帰省先の神戸の実家にて実施しました.
さて2024年の今年は鉄道史に限っていえば,国内で2番目の鉄道開業になる明治7/1874年5月11日に大阪~神戸間が開業してから150年の年にあたります.そこで大阪~神戸間鉄道開業150年を祝って今回の年越し運転は阪神間を走り抜けた車輛を中心に行いました.阪神間の車輛といっても世代により異なりますので,私が少年だった頃,昭和50年代(1970年代後半~1980年代前半)の車輛を中心に16番日本型にて行いました.
また私事ですが我が母校の関西学院大学……,もとい神戸市立小部(おぶ)小学校が,明治7/1874年5月6日に開校してから150年を迎えます.ちょうど50年前の昭和49/1974年に私が小部小学校に入学した時,開校100周年を迎えて記念行事が催されたのをおぼえています.
まず機関車です.1972年に鉄道開業100年を記念して,京都~姫路間を走った「SL白鷺号」を牽引したC62 2号機(1996年天賞堂製),1974年に大阪~神戸間鉄道開業100周年を記念して京都-姫路間を走った「SL白鷺号」を牽引したC61 2号機(モデルパシフィック製),さらに大阪~尼崎間の短い区間とはいえ阪神間を走った福知山機関区のC55 9号機(珊瑚模型製キット組立て,加工),以上の3輛です.C55 9号機は在阪のキット組立て工房さんに製作を依頼した模型です.
次は年越し運転23年目になって初めて参加する電車,ディーゼルカーです.まずは東海道・山陽本線の夜の女王的存在だった寝台特急583系(クハネ581)8輛編成,登場した当時は特急並みの停車駅しかなかった153系新快速色6輛編成.1970年代は播但線経由で山陰方面にむかうディーゼル特急,急行が阪神間を走っていましたので,「やくも」とともに陰陽連絡特急の象徴であった特急「はまかぜ」ことキハ181系7輛編成,列車名は失念しましたがキハ58/キハ28系からなるディーゼル急行4輛編成です.
私が小学生の頃は,581/583系,485系ゲンコツタイプ,キハ181系が最新の特急車輛だったのでその思い入れから,あえて特急「はまかぜ」はキハ82系ではなくキハ181系にしました.阪神間の車輛だからといっても,117系と153系の新旧新快速を中心に走らせるのは少々陳腐すぎますね.
最後は客車です.1本目は,「SL白鷺号」に使用されたオハ12系(KATO製)5輛編成です.実際は12輛編成でしたが持て余すので5輛編成にしました.2本目はC55 9号機福知山時代に牽引させるためにオユ,スハ43系,オハ35系(KATO/トミックス製)の混合の旧型客車7輛編成を仕立てました.
電車やディーゼルカーは,2000年代後半に再生産された583系(トミックス製)を除いて,残りの車輛は,2012年以降に改良再生産ならびに新製品として販売されたKATO/トミックス製品です.
パワーパックは,カツミ製KY-201を2台使用しました.最大出力16V,容量3A,トランジスタを用いた電圧制御で,ブラス製ロコも安定した走行ができて満足しています.レールはカトー・HOユニトラックのR730/R790を使用して複線エンドレスを設置,渡り線と引き込み線を設けました.
時間は31日の23時30分頃から,1日の0時30分頃まで行いました.
また今回の年越し運転も,小学校5年生の我が娘のアスカが参加したのでエア娘でない証拠に写真を同封しています.
さて年月が経ち,私が小学生の頃は最新の列車だった581/583系やキハ485系ゲンコツタイプ,キハ181系は,気が付けば廃車になり今では各地の鉄道博物館にいかないと見られなくなりました.
鉄道模型を始めた当初は当時の最新車輛やブルートレインが揃えれば良い,と思っていましたが,51年前の昭和48/1973年に親から買ってもらった「鉄道模型趣味」1973年10月号を手にしてから(昨年2023年はTMS誌購読歴50年でした),蒸気機関車にも興味を持ち,松本謙一氏時代の「とれいん」を購入してからは故・西尾 克三郎氏の写真を見て鉄道省時代の車輛に惹かれ,インターネットをするようになってからは,故・里見氏の「北総レール倶楽部」のサイトを見て,自分が生まれる前の鉄道車輛にも興味を持つようになりました.おかげで本当だったら車輛の収集はとうに終了していても良いのですが,蒸機の特定番号機の製作依頼やムサシノモデルの製品群が心をがっちり掴んで収集が終われません(苦笑.これからも機会があれば年越し運転を行いたいと思います.