2020-19-12
2020-19-11
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2020-19-07
2020-19-06
2020-19-05
2020-19-04

今年も年越し運転を実施しましたのでご報告します.今年も例年通り,帰省先の神戸の実家にて実施しました.
 さて今年,ねずみ年の2020年は,高度経済成長を遂げ経済が右肩上がりだった昭和の御代の象徴ともいうべき「日本万国博覧会」,通称「大阪万博」((EXPO'70)が,1970/昭和45年に大阪の千里丘陵で開催されてから50年という節目を迎えます.文化史上では国民的漫画「ドラえもん」が連載開始50周年を迎え(藤子プロ公式サイト参照),鉄道史上でも鹿児島本線全線電化50周年,また保育社より刊行されていたカラーブックス「蒸気機関車」の紙面にて,鉄道写真の大家 広田尚敬氏をして「大型蒸機,最後のメッカだ」と言わしめた呉線において,同線の全線電化により本州でのC59,C62の運用が終焉を迎えて50年になります.あと私事ですが,我が母校の関西学院大学が……,もとい神戸市立小部(おぶ)中学校が今年で創立40周年を迎えます.
 小部チュー……,いや小部中学校のサイト上で「小部中学校 校歌」を見ると,作詞「上谷 明人」(2回生保護者)と明記されています.上谷 明人は言うまでもなく私の父です.一般公募により父が作った詩が校歌に採用され,音楽の教諭だった梶谷 ほなみ先生が素敵な曲を作曲されました.教頭先生が校長先生直筆の賞状を持って実家を訪れて,校歌の詞に採用された旨を父に告げると,普段は厳格な父が子供のような笑顔をうかべて大喜びしたのを覚えています.これだけ父が喜んだのは後にもう一回だけ,ロイド船級協会で役員だった時に日本経済新聞社より執筆依頼が来て,日経BP社より著作「ISO14001システム構築・認証ガイド」が発行された時も満面の笑みを浮かべて大はしゃぎでした.ねずみ年生まれの厳しい父でしたが,「虎は死して皮を留め,人は死して名を残す」という生き方を見せてくれて感謝しています.
 前置きが長くなり申し訳ありません.そこで令和最初となる今回の年越し運転は,本州でのC59,C62の運用終焉50周年(呉線全線電化50周年)を記念して,またドラえもん連載開始50周年の年なので,ドラえもんの原作者で鉄道ファンであり鉄道模型が趣味の一つであった故・藤本 弘先生を偲んで,呉線で活躍したC59,C62をチュー心・・・・・いや中心にして,西日本で活躍した大型蒸機を集結させて16番日本型にて行いました.
 まずは呉線の蒸気機関車です.C59 164号機(2008年天賞堂製),C59 161号機(2010年天賞堂製),C59戦後型糸崎機関区(1995年天賞堂製),C59戦後型(2000年カツミ製),C62 17号機呉線時代(2001年天賞堂製),C62 16号機糸崎時代,C62 37号機糸崎時代(共に2006年珊瑚模型製キット組立て・加工),次に山陽本線で活躍したC62 25号機下関時代,C59 43号機山陽本線時代(共に2000年代アダチ製キット組立て・加工),C62山陽本線時代(2010年天賞堂ブラス製品),さらに鹿児島本線で活躍したC59 1号機熊本時代,C59 7号機鳥栖時代(共に2014年珊瑚模型製キット組立て・加工)が続きます.また全線電化前の山陽本線でC59,C62と邂逅した可能性が高いEF60 500番代501号機特急色(ムサシノモデル製),EF15(2010年天賞堂製)も入線し,計14輛のブラス製蒸機,電機が揃い踏みしました.
 なお珊瑚模型店製やアダチ製キットの組立て・加工の蒸機は,在阪のキット組み工房さんに製作を依頼した模型です.拝領する度に驚嘆,感嘆する考証・作り込み・仕上げですが,それだけではありません.キットをそのまま組むのではなく,動力伝達の改良や従台車付近を首振り加工にして,素組みをするとクラブなどの運転会の大カーブしか通過出来ない機関車を,家庭内で敷設できるR730のカーブをクリアして線路に貼りついたような走行性能を持った模型に仕上げてくれます.製作して頂いた模型は全て我が家の家宝として大切に扱っています.
 呉線といえば,言わずと知れた急行「安芸」です.青15号塗色のナハ10系のB寝台車とA寝台車のオロネ10(共にTOMIX製)から成る急行「安芸」編成を再現し,C59に牽引させました.これで,ようやく子供の頃からの夢が実現しました.C62には,ぶどう色2号のスハ43系,オハ35系(共にKATO製)から成る普通列車を再現し,マニ60(1996年天賞堂製)や,マニ36(1997年天賞堂製)を組み込みました.
 鹿児島本線仕様のC59戦前型には,やはり「はやぶさ」や「みずほ」といったブルートレインを牽引させたかったので,20系客車8連(KATO製)を用意しました.こちらもようやく長年の夢が実現しました.
 あとアクラス,カトー,天賞堂製の2軸貨車群も用意して,去年の年越し運転で走らせられなかった貨物列車をEF15に牽引させました.
 パワーパックはカツミ製KY-301を2台使用しています.最大出力16V,容量3A,トランジスタを用いた電圧制御で,コアレスモーターを搭載したブラス製ロコをスムーズに走らせることができ満足しています.レールはカトー・HOユニトラックのR730とR790を使用して複線エンドレスを設置,渡り線,引き込み線を設けました.時間は31日の23時頃から,1日の1時頃まで行いました.
 蒸機は銀箱・黒ラベルの天賞堂の完成品が主体でしたが,キット組み工房さんの存在を知ってからは,金箱・白ラベル・黒シルエットの珊瑚模型製の蒸機が増えていきました.これで蒸機の特定番号機が揃えられると考えていた矢先,珊瑚模型店の小林氏が体調を崩され,まさかの閉店の広告を見て呆然としてしまいました.C57やC51の新規キットを楽しみにしていただけにショックです.珊瑚模型のキット製品を引き継いでくれる,実業家で財力があり鉄道趣味人の篤志家(とくしか)が,現れてはくれないでしょうか.ドラえもんのひみつ道具「もしもボックス」でお願いしたいくらいです.
 年月が経てば,製品が多様化する一方でメーカーの閉店,廃業を見ることは仕方がない事かもしれませんが,せめて模型の上では様々な列車が活躍した佳き時代の再現を目指して,これからも機会があれば年越し運転を行いたいと思います.
 追伸)昨年は,ムサシノモデル創業50周年,天賞堂模型部門70周年でした.奇しくも2019年,最初に購入した模型は天賞堂のED71でした.創業140周年,模型部門70周年の年なのか,ED70をあしらったネクタイピンと月替わりカレンダーが付いていました.天賞堂のカレンダーは初めて見たので驚きです.やはり東京は世界の大都市ですね.エア購入でない証拠に写真を掲載いたします.